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部下を育てるオープン・クエスチョン

W-Insightコラム

部下を育てるオープン・クエスチョン

「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」という言葉を聞いたことがある方も、多いのではないでしょうか?1on1ミーティングにおいての「質問」はオープン・クエスチョンがよいと言われます。

この記事では改めて、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンの違いを説明します。そして、クローズド・クエスチョンをオープン・クエスチョンに置き換えた場合の効果についても説明しますので、ぜひ、最後までご覧ください。

クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョン

質問は大きくわけて、「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」の2つがあります。ここでは、クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンの違いをみていきましょう。

クローズド・クエスチョンとは

クローズド・クエスチョンとは簡単に言えば、「はい」「いいえ」などの二択で答えられる質問です。クローズド・クエスチョンは、相手から簡潔な答えを求める時は有効と言われています。逆に相手の心の声を引き出すには不向きです。

例えば、仕事がうまくいかず黙っている部下に、「事前に十分調査はしたのか?」という質問はクローズド・クエスチョンになります。

オープン・クエスチョンとは

オープン・クエスチョンとは、クローズド・クエスチョンとは逆に、相手が自由に答えられる質問の仕方です。

例えば、前述の仕事がうまくいかず黙っている部下に対し、「今回の仕事がうまくいかなかった原因と思うこと。今、思っていることがあったら何でも教えてくれる?」という問いかけはオープン・クエスチョンです。このように聞かれると、部下も何か返事するでしょう。

このように相手から多くの情報を引き出したい時や、相手の考えていることを聞きたい時にオープン・クエスチョンは有効です。

クローズド・クエスチョンの有効な場面

コーチングではオープン・クエスチョンの方が部下の育成に効果があると言われます。しかし、クローズド・クエスチョンは、まったく使えないというわけではありません。クローズド・クエスチョンは答えが限定されるため、相手が答えやすいという側面を持っています。

一方で、質問の仕方によっては詰問のようになってしまうことがあるので、注意が必要です。とくに上司が部下に質問する時には詰問になっていないか注意しましょう。最悪のクローズド・クエスチョンの例としては、部下に対して「やる気はあるのか?」のような質問です。部下は「はい」という一択の答えしか用意できません。

オープン・クエスチョンの有効な場面

1on1ミーティングを有効なものにするためには、「傾聴」「承認」「観察」「質問」のスキルが必要です。1on1ミーティングの主役は部下で、部下を成長させることが目的です。この際の質問の仕方が、オープン・クエスチョンであることは言うまでもないでしょう。

1on1ミーティングにおける「質問」の目的は、「相手(部下)への動機付け」です。

1on1ミーティングで、上司が部下とは十分話ができていると感じているとします。もしかしたら、その時話し合ったと感じているのは上司だけかも知れません。ここでのポイントは部下の受け取り方なのです。部下が「上司とコミュニケーションがとれている」と感じるほど、上司と部下の関係は良好です。

お互いの意見や考え方を共有し、新しいアイディアや行動へつながる「対話」が起きると、人はそのコミュニケーションに充足度を感じます。また、部下の話す言葉が多くなることで「対話」がしやすくなります。

この時、部下の話を引き出す質問の仕方を「オープン・クエスチョン」というのです。

オープン・クエスチョンに置き換えて「新たな視点を持つ」

同じ課題解決でも、クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンでは成果が大きく変わります。もちろん、前述の通り、クローズド・クエスチョンが短期的な成果を上げる場合もあります。しかし、人材の領域ではオープン・クエスチョンの方が成果を上げる方が多いでしょう。

例えばクローズド・クエスチョンをオープン・クエスチョンに変えるだけで、効果がある例も多くあります。売り上げが伸びない部下に対する問いかけの例で説明します。

以下は、上司から部下へのクローズド・クエスチョンの例です。

  • 「なぜ、売り上げが伸びないんだ?」
  • 「なぜ、今まで何もしなかったんだ?」
  • 「どうして、相談に来なかったんだ?」

部下の気持ちはどうなるでしょうか?上司から責められている感じになり、次から相談しにいく気も、やる気もなくなってしまうと思います。

まったく同じような状況で、上司から部下に、オープン・クエスチョンで次のような質問をしたらどうなるでしょうか。

  • 「何が、売り上げの伸び悩みの障害になっているのだろう?」
  • 「これから、売り上げを改善するには、どんなことに取り組んだらいいと思う?」
  • 「何か、手伝えることはないかな?」

クローズド・クエスチョンと違い、部下を詰問している印象は薄くなると思います。そして部下も「はい」「いいえ」だけで答えられない質問なので、返事するために多くのことを考えます。

上記の例では、「何が売り上げの伸び悩みになっているのだろうか?原因を考えよう」「売り上げ改善方法を考えてみよう」。そして、上司が「何か、手伝えることはないかな?」と声かけをすれば、部下は力強く感じることでしょう。そして、部下自身の課題解決へ向けたモチベーションも高まります。

このようにクローズド・クエスチョンをオープン・クエスチョンに変えれば、部下は「新しい視点」を持てるようになります。オープン・クエスチョンは部下を育てる質問なのです。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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