株式会社W-Insight

結果が大きく変わる「評価」と「承認」

W-Insightコラム

結果が大きく変わる「評価」と「承認」

日本国内の企業においては、以前より個人面談を行ってきました。近年は、1on1ミーティングに効果があると、導入する企業が増えてきました。上司と部下が面談するというスタイルは同じでも、個人面談と1on1ミーティングは似て非なるものです。

この記事では、1on1ミーティングのスキルとしての「承認」ついて説明します。この記事を読めば「承認」の意味がわかるとともに、個人面談と1on1ミーティングの本質的な違いがわかります。ぜひ、最後までご覧ください。

1on1ミーティングのスキルとしての「承認」

1on1ミーティングはコーチングのスキルを使って、自律した社員を育てることが目的のひとつです。自律した社員を育てるためには、部下と「対話」し、部下の話や考え方を知ることが必要です。

対話には大きく分けて二つの役割があります。ひとつは「対話によって部下の考えなどを引き出す」、もうひとつは「対話によって部下自身が気づきを得たり、発見したりする」。前述の個人面談は、どちらかといえば人事評定者である上司から部下への一方向のコミュニケーションでした。1on1ミーティングは「対話型」の双方向コミュニケーションです。

その他にも個人面談と1on1ミーティングの違いは多くあります。1on1ミーティングを制度化したが、実際にうまく機能していないのは、このような「対話」というマインドが不足しているからかも知れません。

1on1ミーティングで上司の方に習得して欲しいスキルは、「傾聴」「承認」「観察」「質問」です。今回はこの4つのスキルのうち、「承認」について詳しくみていきましょう。

「評価」と「承認」の違い

「承認」と似た言葉に評価があります。評価とはよいことをした部下に対して、言葉で褒めることも含まれます。しかし、コーチングや1on1ミーティングにおける「承認」は観点が違い、次のように考えます。

  • 存在承認……「あなたがいてくれて助かる」という存在そのものの承認
  • 行動承認……「いつも挨拶をしてくれて、ありがとう」というような事実やプロセスを承認
  • 変化承認……「仕事のスピードが速くなったね」といったよい方向へ変化していることの承認
  • 成果承認……「目標達成、おめでとう」といった成果を認める承認

このうち、「変化承認」と「成果承認」は、やや評価の色合いが強くなります。しかし、コーチングの場合は、事実のみ承認することが大切です。1on1ミーティングでは「行動承認」と「存在承認」がポイントになります。

「承認」は動機付けの入り口

マズローの欲求5段階説の通り、低次の欲求から「生理的欲求」「安全の欲求」「社会と愛の欲求」「承認の欲求」を経て、「自己実現の欲求」にたどり着きます。このうち、「愛と社会の欲求」と「承認の欲求」は自分ひとりでは満たせません。かならず、他者(社会)が必要です。

これからも、人が社会から存在を承認され、他者からも承認されることが重要だとわかります。

相手を肯定する

1on1ミーティングでの、「行動承認」のポイントは、部下のできていることに目を向け、心をこめて肯定面を伝えることです。ここでのポイントは、事実を伝えるだけで、主観的な評価をしないことです。

相手を「評価」しない

「存在承認」は、部下の存在そのものを認めることです。たとえ相性が悪いと感じている部下であっても、その存在を肯定も否定もしない。そのような承認です。

アイ・メッセージを使う

すぐにマインドを変えることは難しいことですが、言葉を変えることはできます。それがアイ・メッセージです。アイ・メッセージは「私」を主語にすることで、自分の思いや考えを伝えられます。この反対の言葉はユー・メッセージです。主語は「あなた」になります。

例えば、感謝を伝える場合、ユー・メッセージだと次のような表現になります。

「(あなたは)すごい。よくできたね」……主語は「あなた」です。

アイ・メッセージで表現すれば、

「(私は)とても助かった。ありがとう」のような表現になるでしょう。このように相手を評価することなく、自分の思っていること・感じていることを伝えられます。ぜひ、意識して使ってみてください。

傾聴と承認

「傾聴」と「承認」は、1on1ミーティングにおいて重要なスキルです。その理由は上司と部下の信頼関係に直接影響するからです。この記事では、1on1ミーティングの「傾聴」のスキルについては紹介していません。しかし、傾聴はとても重要です。傾聴を一言でいうと「部下が話したいことを、気持ちよくたくさん話してもらう」ことです。

例えば部下に「君がいて助かっているよ」と事実の存在承認をする。また、部下が話したことの事実を評価することなく、行動承認する。これらができれば、部下と上司の信頼関係も築けるでしょう。

これらがベースとなって「傾聴」「承認」「観察」「質問」の1on1ミーティングのスキルが十分に発揮できるようになるのです。日常でも、意識してアイ・メッセージを使えるようにしてください。そうすることにより、身につけられるスキルです。最後までご覧くださり、ありがとうございます。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。