1on1ミーティングとは?その目的や背景を解説します
1on1ミーティングを導入する企業や導入を検討している企業が増えています。それでは従来の面談と1on1ミーティングの違いは何でしょうか。この記事では1on1とはどういうものか、注目されている背景・目的を紹介します。最後に1on1ミーティングを効果的に導入する方法も説明します。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
1on1とは
1on1とはその名の通り、上司と部下が1対1で行うミーティングのことです。部下の育成やモチベーション向上を目的に行います。週に1回、月に1回と比較的短い頻度で、上司と部下が対話し、問題点や気づきを共有します。
1on1ミーティングが注目される背景
1on1ミーティングを導入する企業が増えています。ヤフー、パナソニック、楽天など大手企業が次々に導入。ここでは1on1ミーティングが注目されている背景を考えていきましょう。
労働人口の減少
少子高齢化の影響で労働人口が減っています。また、終身雇用制の崩壊により、人材の流動化が進んでいます。そんな中で企業は優秀な人材を確保したい。自社に留めておきたいというニーズが高くなっています。
VUCAの時代
現代はVUCAの時代といわれます。VUCAとは、Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語です。Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)は、予測が難しい時代を意味しています。
技術革新、経営環境、顧客ニーズなど、めまぐるしいスピードで変化しています。時には年度当初に建てた経営目標が年度内に通用しなくなることも。
この変化に対応していくため、社員の主体性や創造性を高めることに企業は期待しています。上司からの指示を待つだけではなく、柔軟に対応できる人材が欲しいのです。
1on1ミーティングの目的
1on1ミーティングの目的は上司と部下のコミュニケーションを高めることにより、自律型の社員を育成することです。
1on1ミーティングには、上司と部下の信頼関係の構築・良好なコミュニケーションがとれる職場づくり・離職率の低減・業務上の課題発見や解決なども期待されています。
ワーク・エンゲージメントを高めるため
1on1ミーティングにはワーク・エンゲージメントを高めることが期待されています。エンゲージメントが高まることにより、部下やチームの心理的安全性が高まります。それにより、個人やチームのパフォーマンスを高めることが期待されているのです。
マネジメント品質を高めるため
1on1ミーティングは比較的短い頻度で定期的に上司と部下が関わり合います。その結果、上司のマネジメント能力が向上します。
1on1ミーティングを効果的に導入する
1on1ミーティングを多くの企業が導入しています。また、これから導入を検討しようと考えている企業も多いでしょう。しかし、1on1ミーティングを導入した企業がすべてうまくいっているかといえば、そうでもないようです。
1on1ミーティングがうまく定着しない理由の一つは、従来の一般的な面談との違いが十分に理解できていないことによるものです。
従来の面談は人事評価とも関係しており、1年に1回・半年に1回などの間隔で実施されていました。また、話をする内容も上司の考え方や指示を伝える。業務の進捗状況を報告させる。上司から評価を伝える。このように上司を中心とした面談でした。
1on1ミーティングは部下が主役の対話です。週に1回・月に1回と短い間隔で開催されます。そして話す内容も、部下が自分の考えを上司に伝えることが中心です。もちろん上司もフィードバックをします。しかし、そのフィードバックは部下が自ら課題を発見させるためのものです。
1on1ミーティングで話すことがない。このようなお悩みを聞くこともあります。また、部下から「話すことがありません」と言われて悩んでいる方もいらっしゃいます。
1on1ミーティングで上司と部下が話すことは、「会話」ではなく「対話」です。対話で上司と部下が向かい合って話し合い、関係性を築いていきます。そのため、1on1ミーティングはマニュアルを見ながら行えるようなものではありません。
W-Insightでは「対話型コーチングスキル養成プログラム」を用意して、1on1ミーティングをサポートしています。単なる知識・スキルを学ぶだけでなく、セミナーとワークショップを通じて、実践で成長を感じられるプログラムになっています。ぜひ、1on1ミーティングでお悩みがありましたら、W-Insightまでご相談ください。
最後までお読みくださりありがとうございました。