社員のモチベーションを計測!内発的動機を可視化する
社員のモチベーションを重視する企業が増えてきました。モチベーションの高さが、生産性や離職率を抑えることがわかってきたからです。この記事では、社員のモチベーションの測定やモチベーションの種類について紹介します。
また、社員のモチベーションを高めるメリットについても詳しく説明。最後にW-Insightの「価値観アセスメント」についても紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
モチベーションの測定とは?
近年、企業が社員のモチベーションの維持・向上に力を入れるようになりました。その理由は、社員のモチベーション低下が原因で、生産性が落ちたり、優秀な人材が離職したりするからです。そして、社員のモチベーションを高めるため、モチベーションを測定するツールや管理するツールを導入する企業が増えているようです。
現在、多くのモチベーション測定・管理ツールが市場にあります。それぞれのツールで特徴や得意とすることは違います。社員満足度調査などで社員のモチベーションを測定し、モチベーションを高める施策について提案することは、共通の要素のようです。
モチベーションとは
モチベーションとは、日本語で「動機」「やる気」と表現されます。企業の中でモチベーションという言葉を使う時は、業務に関する意欲に関連したことと考えていいでしょう。
動機付けもモチベーションと呼ばれます。
モチベーション理論では、モチベーション・動機付けを「外発的動機づけ」と「内発的動機付け」に分けて考えています。
同じモチベーション・動機付けでありながら、これらは大きく性格の違うものです。
外発的動機付け
外発的動機付けは、自分の外にある目的を達成するための動機付けです。たとえば、高い給料が欲しいので仕事に力を入れる。企業で高い地位に就きたいので評価されやすい仕事をするなどです。もちろん、高い給料を得たい、高い地位に就きたいという動機が悪いわけではありません。これらのように金銭や地位による報酬が外発的動機の代表的なものです。
外発的動機付けについて、注意しておきたい点は、これらの報酬が無限にあるわけではないことです。社員に支払う給料にも限りがあります。企業のポジションも高い地位ほど少なくなります。外発的動機付けのデメリットは、目標を達成したあとに持続性がないことです。
一方、仕事のゴールがはっきりしている短期的なプロジェクトには外発的動機付けの目標設定が向いています。また、国家資格取得報奨制度を導入している企業も多いでしょう。この時の合格祝い報奨金も、外発的動機付けとして有効に機能しています。
内発的動機付け
内発的動機付けは、自分の内側から湧き上がってくるモチベーションのことです。企業においては「仕事自体が楽しいから、仕事をする」「誰かの力になりたいから、仕事をする」といったものです。内発的動機付けは外発的動機付けと違い、外からの報酬を必要としません。そのため、一旦内発的動機が高まれば、持続的な効果が期待できます。
「寝食を忘れて……」という言葉があるように、内発的動機が高まれば業務に対する集中力も高くなり、成果も得られやすくなります。
一方、何に対してやる気を感じるかは人それぞれです。このため、外発的動機付けのように報奨金制度などを導入するだけでは、内発的動機は高まりません。社員一人ひとりに対するアプローチが必要になります。
モチベーション管理ツールでは社員のモチベーションのうち、内発的動機付けを重視しています。
社員のモチベーションを測定するメリット
社員のモチベーションを管理・測定するツールは、クラウドサービスを利用し、社員満足度などのサーベイをするものが多くあります。これらを数値化・分析し、社員のモチベーションを見える化しています。
それでは社員のモチベーションを測定することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。次に主なメリットをみていきましょう。
生産性の向上につながる
社員のモチベーションサーベイをし、効果的な施策ができれば内発的動機を高めることも可能です。内発的動機が高まると、社員の業務に対する集中度や精度が高まるので、企業の生産性向上につながります。
離職率が低下する
定期的なモチベーションサーベイで、早期に社員の抱えている課題に気づくことが可能です。社員が企業や職場に不満を抱えているのであれば、すぐに対策が打てます。また、モチベーションサーベイの結果を踏まえて、社員の内発的動機付けができれば、社員エンゲージメントが高まり離職率も低下します。
モチベーションの計測で対話と行動を引き出す
W-Insightでは、attunedという独自のシステムを使って、「価値観アセスメント」をしています。attunedは単なるアンケート調査ではありません。モチベーターと呼んでいる11の要素への要求度を調べるため、社員に55問のモチベーション・アセスメントに回答してもらいます。
この11の要素とは、心理学の知見に基づき整理し、モチベーターと呼んでいます。それぞれ、「利他性」「自律性」「競争性」「フィードバック」「ファイナンス」「創造性」「成長」「合理性」「安全性」「社交性」「ステータス」です。
モチベーターとは、その人の価値観に影響する内発的動機の要素です。たとえば、「フィードバック」というモチベーターが高い人は、上司などからのフィードバックが必須になります。逆にフィードバックしなければ、モチベーションが低下してしまうのです。
このようにattunedでは、社員一人ひとりの価値観に影響する11のモチベーターの要求度を数値化。これにより個々の社員の価値観を可視化し、内発的動機付けに基づいたマネジメントができるようになります。その結果、社員と価値観に基づいた対話ができるようになり、エンゲージメントも高くなるのです。
W-Insightでは、attunedによる価値観アセスメントの他にも、「共感トレーニング」「信頼関係を構築する1on1体験セミナー」「対話型コーチングスキル養成プログラム」などを提供しています。職場のコミュニケーションに関することなど、ぜひご相談ください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。